投資方針書について思う
インデックスブロガーたちの間で投資方針書というものが流行していて、それはそれで自分がブレないために文字にして書き留めておくことは素晴らしいことだと思う。
オカルトか
ところが、オカルトみたいな書き方をしている人がちらほらいて苦笑を禁じえない。
例えば、「世界経済は成長を続けることを信じて」とか、「自分では相場を読むことはできないと信じて」とか。それって「壷を買うと幸せになれると信じて」とか「長財布を使うとお金が貯まると信じて」と同じレベル。
なぜ世界経済は成長するのか、なぜ相場は読めないのか、ここを理解して腹落ちさせておかないとブレる。ほったらかし投資が流行っているらしいが、ほったらかしていいのは投資であって、自分の頭の使いようをほったらかしていいのではない。
投資環境を勘違いしている
投資環境について触れている投資方針書が多い。「どこそこ証券のNISA口座を使う」とか「ドルコスト平均法を使う」とか。自分の投資環境を書いてどうすんだ。ここでいう投資環境というのは、今の世界経済がどんな立ち位置にあるのか自分なりに解釈できてますか、ということ。さらに、自分自身が置かれている現在の経済環境がどの位置にあるのか把握できていますか、と。で、その理解に沿った形で投資方針を建てることができていますか、と問うている。
ここらへんの認識を曖昧にして、「FXや先物、信用取引など、自分の理解できないものには手を出さないこと」などとしたり顔で書いている。お前、世界の株式だって理解できてないだろと問い詰めたい。
リスクを忘れている
自分の取れるリスク、いわゆるリスクテイキングを忘れている場合が多い。実際の金額としてどこまでの損失だったら耐えれるのか。半分になってもいいのか、1割減っただけでも怖いのか、しっかりと体験して文字にしておく。そういう意味では、レバレッジをかけたFXを体験してみるとリスク(ボラティリティ)をある程度ではあるけど体験できるのでおすすめ。
インデックスブロガーってのは、「現代ポートフォリオ理論を実践してる俺ってカッケー」という理論的実践派のためのものだろと。なのでオカルトじみたことを書かずに科学的にいきましょう。
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